渋谷の街に貼り出された「ちょうどこの高さ」

渋谷に貼り出された東日本大震災の津波の高さが分かる防災広告「ちょうどこの高さ」
東京・渋谷の街中に、静かに、しかし強烈なメッセージが掲げられたことがありました。
それは派手な映像でも、警告音でもありません。
 ちょうどこの高さ。 
その言葉は、津波という災害を一瞬で理解できる衝撃的な防災広告でした。

この広告が伝えているもの

この渋谷の駅前に掲出された広告は、2011年3月11日に発生した東日本大震災を忘れないために、Yahoo! JAPANが2017年(銀座ソニービル)と2019年(渋谷スクランブル交差点)に制作したものです。
文面には、
・時間が経っても忘れてはいけないこと
・経験を「悲しみ」で終わらせず、「備え」に変えること
・岩手県大船渡市で観測された 最大16.7mの津波
といった事実が、淡々と、しかし重く記されています。
ヤフーとしての企業姿勢、防災への想いが真摯に伝わる素晴らしい防災広告だと思います。

「16.7m」という数字を、体感に変える

16.7mと聞いて、正確な高さをイメージできる人は多くありません。
しかしこの広告では、渋谷の街並みそのものを“物差し”にすることで、
・自分が今立っている場所
・毎日見上げている建物
・普段歩いている交差点
それらと津波の高さを重ね合わせて見せています。
もしこの津波が、渋谷に来ていたら。
その問いが、見る人の想像力を一気に現実へ引き戻します。
災害は、どうしてもどこか他人事として捉えてしまいがちです。
しかしこの防災広告は、津波の高さを街の中に重ねることで、「それが起きる場所に、自分が立っているかもしれない」という現実に気づかせてくれます。
災害を特別な出来事として遠ざけるのではなく、誰にでも起こりうるものとして受け止め、行動に変えることです。
この広告はその第一歩を静かに示してくれています。
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